2006年01月22日

歴史的建造物 フランスのパン屋さん

Boulangerie art nouveau.jpg大雪でした!
皆さん怪我されたりはしてませんか?
私たち、出張パーティー・ケータリングのアミューズも大きなパーティーがあり、
ヒヤヒヤヒヤヒヤしながら出張していったんですが、
なんとか無事に成功させることができました。
心配だった渋滞も、あそこまで降ると逆に誰も外に出たくないためか、
土日の助けもあってか、むしろ空いていたのでよかったです。

今日は、少し前に雑誌で掲載されていたおはなしの中からピックアップして、
フランスのパン屋さん、「Boulangerie(ブーランジェリー)」についておはなししましょう。

パリをフラフラと歩きながら、
立ち寄ったお店でフランスパンを買う。
なんて、映画のワンシーンのような風景ですが、
もちろんそこに住んで暮らす人々にとってはあたりまえのこと。
日本の飯米文化と同じで、
パンはなくてはならないものですよね。

そんな毎日でも通うパン屋さん、フランス語では「Boulangerie(ブーランジェリー)」ですが、
そのお店自体が「歴史的建造物」に指定されているといういんですから、
さすがパリ・・・なんて思ってしまいます。笑

こういった古き良きパン屋さん。
ある程度一貫したスタイルがあります。
「Boulangerie」と飾り金文字で書かれた看板や、
女神や田園風景を描いた絵画プレートの外観。
一歩中に入ると、パンや麦をモチーフにしたかわいらしい装飾が飾られ、
七宝の壁タイル、ガラス焼付け絵の天井、細かな彫刻や金箔で飾られた大きな鏡。
お店によってもちろん多少の違いはありますが、
このスタイルはほぼ一定なんだそうです。

こういったパン屋さんは、
どれも19世紀後半から20世紀初頭に建てられたもの。
フランス革命ののち、力を増した商人、町人が進んでパリの町を作り変えていた頃です。
産業、経済の自由化によって、個人店の競争も当然厳しくなり、
大都市パリでは、もともと軒数の多かったパン屋さんは大変だったそうです。

そこで注目されたのが、
店舗自体をゴージャスにして、他店と差別化することだったんですね。
パッと目を引くその外観で宣伝効果を狙って、
内装も豪華にすることで、お店の繁盛ぶりをアピールする意味もあったんだとか。

Art Nouveau.jpg当時のアール・ヌーヴォーの影響から、女性や花のモチーフを華やかに優しく取り入れたり。
壁のタイルは、1878年の万博で発表された、当時の最新の技術を使って、
十分な強度と鮮やかな色彩を保っています。
近代工芸技術の結晶だったんですね。
当時の有名な装飾専門の人気職人は、今でも名を残しているそうです。

といっても、もうずいぶん古い建物なのはお分かりだと思います。
1970年代のパリでの建築ラッシュの時には、
多くのパン屋さんが解体されそうになったんだとか!
長い歴史と、その工芸的な美しさ、ブーランジェリーとしての設備など、
それらを破壊するのは、文化的な損失だ!という声が挙がって、
急遽、文化省が歴史的建造物の保護対象に指定したというエピソード。
これをきっかけにして、1984年。
パリに点在する32のお店が保護されるようになりました。

でも実はその32軒のうち、今でもパン屋さんを営んでいるのは、
わずかに7軒だけ。。。
「Boulangerie」の看板を掲げて、洋服やコスメを売ったりすることもあるんだとか。
これが難しいところで、
歴史あるお店を修繕、修復、維持していくのには、
お金と時間がかかるもの。。。
文化省の助成金があるにはあるそうなんですが、
実際に申請して工事するにして、数年はかかってしまうものだそうなんです。
今でもパン屋さんを続けているところでは、
本当に情熱をもってお店を維持しているんですね。

Boulangerie Paris.jpg肝心のパンはどうなのかというと、、、
歴史的建造物パン屋さんの代表的存在、
「Le Moulin de la Vierge(ル・ムーラン・ドゥ・ラ・ヴィエルジュ)」。
当時の様式美をもっとも継承しているお店ですが、
そのパンもとても人気で、
ふんだんに使われたバターの香りや、
シンプルな味わいのバゲットなど。。。
車で来て買って帰る人も、
エンジンをかける前に一口ぱくっと食べてから車で帰るんだとか。笑
香りで我慢できなくなっちゃうんでしょうね。

販売戦略で流行の最新デザインを採用してお店作りをする。
これは現代のビジネスでももちろん同じように通用しますが、
それが世紀を越えて愛され続けるといのは、現代ではなか見聞きしません。
同じように愛される、そしてお洒落なお店作りが本当は大事なのかもしれませんね。

参考にさせて頂いたブログをご紹介☆
Floral Musée「「料理王国」 − 娘のパン」

グルメランキングです。
posted by koji at 23:11| 東京 ☀| Comment(4) | TrackBack(1) | フードコラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
パンも美味しそうですが、お店の建物も内装も素晴らしいですね。
日本も古都なら古い建造物が魅力的な店舗がありますが、助成金なんて出ないのでしょうね。
フランスはそういうところが文化的だなと感じます。
Posted by トモ at 2006年01月23日 22:38
トモさんコメントありがとうございます♪
そうですねー、日本にも確かに魅力的なお店はありますね。
お国柄というか、それを保護して国から助成金を出すというのは、なかなかないお話だと思います。
新しいものには割とお金はかけてくれますが、、、
Posted by koji at 2006年01月23日 22:53
おはようございます♪
パン屋さんが歴史的建造物≠ニいうのは素敵ですよね。
ル・ムーラン・ド・ラ・ヴィエルジュ≠ナは、20世紀初頭の釜で今もパンを焼いてあるとか。
パンを作る方は、不便さも有るかもしれませんが、その中で作れる喜びも大きいかもしれませんね。
近代的なものも取り入れているフランスで、貴重と感じながら残していくという、国民や行政などのバランス感覚がいいですよね。
そこにはまだ行った事はありませんが、歴史を感じれる雰囲気はそう簡単に作り出せないですもんね。
Posted by スー at 2006年01月24日 08:43
スーさんコメントありがとうございます♪
この記事読んでからかなーり気になっていたんですが、実際に行ってみたいですねぇ。
よく考えると、すごい年代物の窯ですよね。。。
こだわり、の一言に尽きますね。
それでもやっぱり美味しいというんですから、
味わってみたいです。
Posted by koji at 2006年01月24日 23:50
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「料理王国」 ?? 娘のパン
Excerpt: 今日はもう一つ掲載物のお知らせです。 料理王国 10月号 今月号は「かわいい
Weblog: Floral Musée
Tracked: 2006-01-23 22:54
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