
寒くて雪が降ったり、晴れて暖かくなったり忙しい時期ですが、
気付けばもう立春なんだとか。。。
早いものです。
さて、今日は野菜のお話をしたいと思います。
最近注目を集めている、
スローフードや食育、地産地消の流れからも、
私が注目しているものなんです。
地野菜ですね。なにわ野菜。
京野菜は今ではすっかり有名な人気者なんですが、
今日は私の地元、大阪の地野菜についてです。
みなさん、聞いたことありますか?
あまり有名ではありません。
初耳の人のほうが多いかもしれませんね。
というのもあたりまえで、一度は無くなってしまった地野菜なんです。
そもそも日本各地には、地元で採れる野菜がたくさんありました。
東京の野菜に関しても、以前にお話したことがあります。
大阪にもたくさんありました。
それがなぜ消えていったのでしょうか。
大阪という土地の、急速な都市化による宅地の増加も関係しています。
生産量総量が減ったということですが、食生活の変化も関係します。
食生活の洋風化で生野菜を食べるようになって、
煮炊きや漬けものに適した野菜が廃れていったということ。
また、国の政策で、
広域流通商品、大量生産、周年化、安定供給しやすい品種ばかりが使われるようになって、
生産性の低い地元の野菜は消えていったという背景もあります。
実は現在でも京野菜が流通し続けているのは、
野菜のブランディングに成功したこともありますが、
この国の政策が打ち出されたときに、当時の京都府知事が革新派だったために、それに従わなかったからということもあるそうです。
興味深いお話ですよね。
というわけで一度は消えた野菜たちが、
ここ最近で復活しつつあるんです。
宮廷に献上するために育てられた京野菜は、
姿かたちはキレイで上品。
それに対して大阪で作られる野菜は、そんな目的がありませんから、
「うまくてなんぼ」という風に育てられたんだとか。笑
このあたりが大阪らしいという感じなんですが、
おいしさを求めて、改良を重ねられていたのがなにわ野菜なんです。
その味はどの野菜も濃厚。
旨味もあればアクもつよいという個性のある野菜たち。
ちょっとご紹介しましょう。
1 毛間きゅうり(大阪市都島区)
2 服部しろうり(高槻市塚脇)
3 玉造黒門しろうり(大阪市中央区)
4 勝間なんきん(大阪市西成区)
5 水茄子(貝塚市)
6 鳥飼なす(摂津市)
7 田辺だいこん(大阪市東住吉区)
8 守口だいこん(大阪市北区)
9 大阪四十日だいこん(豊中市庄本町)
10 天王寺かぶら(大阪市天王寺区)
11 金時にんじん(大阪市浪速区)
12 石川わせ(河南町石川)
13 れんこん(守口市、門真市)
14 吹田くわい(吹田市山田)
15 大阪しろな(大阪市北区)
16 うど(茨木市太田、千堤寺)
17 泉州玉ねぎ (貝塚市)
などなど。けっこうあります!
記録では、20種類51品種は大阪府内で栽培されていたとされているそうで、
まだまだあるってわけですよね。
この中でも、まだ有名なのは、水茄子。
水分たっぷりの漬け物が、全国的にも流通しているかと思います。
でも、これも品種改良されたもので、元祖なにわ野菜でない場合も。
天王寺かぶら・毛馬きゅうり・勝間なんきん・泉州玉ねぎなど、
続々と復活してきているそうなんですが、
まだまだ販売、流通が整っていないので、
大量に作るには至っていないんだとか。
味の良さに惚れ込んだ人々が、
一緒になってなにわ野菜復興に力を注いでいらっしゃいます。
私も、一大阪人として、料理人として、
この活動に注目して応援したいと思います。
楽しみですね!
今日は簡単なご紹介になってしまいましたが、
また改めておはなしできると思います。
今日はこれくらいで!
なにわ野菜復興のための非営利団体です
浪速魚菜の会

食べるとパワーがでそうですね〜^^
地産地消どんどんやって欲しいですね。
コメントありがとうございます♪
最近の野菜は食べてもパワーが出なさそうな元気を感じないのもありますもんね。
大阪のパワーを感じる野菜がもっと増えてくれればと思います。