2006年04月24日

IHクッキングヒーターの原理

鼻風邪をひいてしまったようです。。。
なんだか生活しづらいですよね。笑

最近、一般のご家庭へケータリングするとよく遭遇するものがあります。
料理の仕上げなどで、キッチンをお借りするんですが、
多くのご家庭でこれがあります。
IHクッキングヒーター。

やっぱり新築する際に設置する方が多いようですね。
ここ数年で、急激に普及しているそうです。

安全・清潔・エコロジー・お手入れ簡単。
使ってみるとわかることは、電気代もそんなにかからず、
しかも火力も強いということで、
ご家庭のお母様方にはかなり好評だそうです。

IHクッキングヒーターがどういう原理で加熱しているのか、
いまいち理解していなかった私。
今日ようやく調べて理解できました。

IHとは「Induction Heating」の略。
日本語に直せば、誘導加熱となります。
1947年にはアメリカで、
日本では1971年に商品化されていたそうです。
実はけっこう昔からあった技術なんですね。

原理としては。。。
磁力発生コイル(誘電加熱コイル)に電流が流れると磁力線が発生し、この磁力線が金属の鍋を通る時、うず電流に変わり鍋の電気抵抗によって、発熱します。
ということなんですが、なんのこっちゃわかりづらいですね。笑

IHクッキングヒーター.gifガスコンロと違って、ゴトクなどがあるわけではないので、
表面、見た目はまったいらなのがIHの特徴。
表面は結晶化ガラスや樹脂系のトッププレートなので、
お手入れはさっと拭き掃除ができるというのが大きな利点です。

ですが、このシンプルな見た目の裏側がかなりハイテクです。
トッププレートの下には、電磁発生コイルがあります。
この電磁発生コイルに交流電流を流すと、
そのコイルを取り巻くようにして、磁力線(磁束)が発生します。

磁力線が鍋の金属を通ると、
磁力線の向きに直交する方向にうず電流(回転電流)と呼ばれる電流が流れます。
このうず電流がIHにとって大事なポイント。
このうず電流が金属内を通るとき、
その金属の電気抵抗によってジュール熱が発生するんです。

ジュール熱の発熱量 W=Iの2乗×R
(I:うず電流、R:なべ底の電気抵抗率)


いよいよもってわかりづらいかもしれません。笑
ちなみに直流電流だとこのうず電流が一瞬しか発生しないんだとか。
うず電流によって生じるジュール熱によって、
鍋の金属自体が発熱し、
鍋の中身に熱が伝わる、というのがIHの原理になります。

なべ底が発熱するので、トッププレートが熱くなりません。
これがIHが安全と言われるポイント。

また、ガス火の熱効率は40%と言われます。
ガス火で発生する熱量のうち、実際に鍋の中身の加熱をしているのは、
40%ほどということなんですね。
あとは空気中に逃げていくなどして、損失しているということです。
IHでは、鍋が直接発熱するので、
70〜90%の熱効率といわれます。
火力の強さ、加熱時間の短縮、経済性のポイントです。

メリットは確かにたくさんありますが、
もちろんデメリットもあります。
原理上、なべ底の金属によって、またはその金属の抵抗によって、
使えない場合があるといことです。

ステンレス、鉄、ホーローなど色々使えますが、
最も良いのは、多層構造となっているのが良いと思います。
例えば、表面はさびにくいステンレス材、
内部は発熱しやすい磁性体や熱伝導率がよいもの。

反対に、アルミや銅、土鍋、耐熱ガラスは使えません。
土鍋や耐熱ガラスは電気を通さないためですが、
アルミや銅は電気を通します。
しかし、これらの金属は非磁性体で電気抵抗が少ないために、
十分な発熱量が得られないんです。

私たちは普段ガス火なので、アルミ鍋はけっこう使います。
ですが、ケータリングでお伺いして調理する場合には、
アルミ鍋が使えなかったりして、つらいときも。。。

実は最近では、この問題点も解決されつつあります。
「オールメタル加熱方式IH」が商品化されました。
これは、アルミ鍋でも十分に発熱量が得られるよう、
電流の周波数を上げるというもの。
従来よりも3倍の周波数を得られる開発が進んだそうです。

また、鉄では従来の周波数で十分なので、
なべ底の金属を見分けることで周波数を自動的に変更するシステムも組み込まれているそうです。
それには非常に高度なコンピューター制御、
さらに高レベルの電流に耐えられるような部品、
高効率な磁力発生コイルの開発など、
実はあのトッププレートの下にはものすごい高度な技術が詰まっているんですね!

オールメタル対応は、さらにIHの普及を推し進めてくれると思います。
最近ではプロの調理場にも導入されることがよくあるんです。
衛生面や作業性、調理場の温度管理など、
働きやすい調理場を重視することが多くなったためです。
ガス火と併用することが多いですね。

ちょっと難しい内容だったので、
頭が痛くなってきました。笑
ご自宅がIHの方も、そうじゃない方も、
さらりと読み流してちょっとだけ理解してもらえれば幸いです。
それでは今日はこれくらいで。

参考にしました♪
オールメタル加熱方式IH/鍋に泣いた男たち。 | 松下電器「isM」


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posted by koji at 11:28| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 調理雑学・うんちく | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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