2006年06月09日

ポジティブリスト制度 とは??

関東地方も入梅したそうです。
ジメジメした日が始まるんですね〜。
でも私は別に雨は嫌いじゃありません。
家にいても許されるような気がするからです。笑

今日はちょっとコラム的な内容を。
世間ではちょこっと報道されたくらいで、
なぜかそんなに話題になってはいないおはなしです。
まぁ、他に大きな話題が盛りだくさんだった今日この頃ですから、
それもしかたないかもしれませんが、、、
実は、かなり重要なニュースだったりします。
「ポジティブリスト制度」ご存知でしょうか??

平成15年5月の食品衛生法改正をうけて導入が検討されていましたが、
先月、5月29日についに施行された制度です。
簡単に一言で言うと、、、

「基準が設定されていない農薬等が一定量以上含まれる食品の流通を原則禁止する制度。」

なんだかさっぱりわかりません。汗
農産物などの残留農薬に関する規制についての制度です。

野菜や果物を作るときには農薬を使うことがほとんどです。
無農薬や減農薬というのも最近じゃメジャーになりつつありますが、
一般的には使っていますよね。
農薬を使った場合、農産物にそれが残る場合があります。
残留農薬とは除去しきれなかった農薬ですね。

もちろんこれまでも農薬の使用や、残留農薬の規定値を定めた制度はありました。
ネガティブリスト制度と言われますが、
今回のポジティブリスト制度との違いは割と簡単です。

ネガティブリスト制度では例えば、

キュウリには"農薬A"の残留が○ppmの量を超えてはいけない、
トマトには"農薬B"の残留が○ppmの量を超えてはいけない、
という基準があり、色々な野菜がリスト化されていますが、
この制度では、
キュウリには"農薬B"の基準が決められていないから、
いくら残留農薬があってもOK!!
トマトには"農薬A"の基準が決められていないから、
いくら残留農薬があってもOK!!

ということになるんです。
つまり、リストにあるものだけを否定<ネガティブ>する制度。
それ以外に関してはなんでもあり!
さらに言うと、リストにある農薬は国内で使われる農薬ですから、
輸入農産物に含まれる日本で使われない農薬に関しては、
事実上フリーパスだったんですね。

今回の改正では、ポジティブリスト制度によってそこが変わりました。
簡単に言うと、
今まで定められていたリストに載っていない農薬に関しては、
0.01ppmというごく微量の一律基準が設けられた、という点です。
キュウリもトマトも、どんな農薬にせよ、最低一律基準をクリアしたもののみ、
肯定<ポジティブ>しますよ!ということでしょうか。

これはかなり厳しくなったと言えます。
これによって今まで250品目だったリストも、
799品目にまで引き上げられたことになります。
消費者にとっては、安全性がかなり上がったというイメージを持つかもしれませんが、
生産者にとってはかなり混乱を招いているほどの大きな変化です。
なんせ今まで作って売っていられたものが、
全てダメになってしまう可能性があるのですから。

消費者からすれば、基準がないから使おうなんてずるい!
と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は現場ではそこまで単純な話じゃないようです。
大きな問題としては、農薬の飛散、という不可抗力があるということ。

日本のように小さな土地に複数の農産物を作らざるを得ないのが現状ですが、
そういった場所で農薬を散布すると、
どうしても農薬が飛散することになります。
特定の農産物だけじゃなく、隣接する農産物にも農薬がかかっちゃう、
ということですね。
農薬の飛散をドリフトと言うそうです。
これまでのネガティブリスト制度では、
このドリフトに関しては基準がありませんから、大きな問題にならなかったということ。
一応対策として、ドリフトしづらい農薬や、
器具の交換などがすすめられているようですが、
どちらにしろこれは大きな負担になるようです。

もちろんこれまでもドリフト防止の努力はされているでしょうし、
ドリフトの残留農薬による健康のリスクは無いものと考えられていますが、
この制度ができ、0.01ppmという非常に低い基準が設けられた今、
農産物が販売できない可能性はかなり高くなります。
また、過剰な報道によって、基準ばかりがクローズアップされ、
規定違反という事実だけが大々的に報道されてしまった場合に
不要な混乱を招くだろうという意見もあります。

土壌に残る残留農薬も問題。
過去に使用されて数年が経っていても、
すぐにはなくならないのがやっかいな農薬。
現在の農薬使用に何の問題もない場合でも、
この残留農薬によって販売ができないという可能性も大いにあります。
農家にとっては大きな不安になるんじゃないでしょうか。

これに対してJA全農では、
「ポジティブリスト見舞金制度」を設立したそうです。
上記の不可抗力要因がある以上、たとえ農薬取締法を遵守していたとしても、
万が一基準を超えてしまうリスクがあります。
そのリスクに対しての救済支援という目的ですね。
農家の不安が少しでも和らげばいいんですが。。。
基準を超えてしまった場合、
公的機関による販売停止・回収の命令が下されますが、
この見舞金は1つのJAにつき年間で、
回収された農産物の販売価格の30%、上限1000万円といいますから、
微妙な気が私はします。

輸出入に関しても意見が出ています。
特に中国との関係について。
この制度によって、中国の対日農産物輸出はかなり高いハードルになりました。
中国からの農産物の輸入量はかなり多く、
中国企業と農家にとって、相当深刻な問題となっています。
ポジティブリスト制度による影響と、
貿易の公正性についてはこれからもっと取りざたされるかもしれません。

安全性があがることは大変喜ばしいことですが、
それに関する情報があまりに少ない現状では、
なかなか素直に反応できませんね。
農家にとって大きな負担となることは確実ですし、
情報の少なさは混乱を招くような気がします。
すぐに何か大きなニュースにはならならさそうですが、
関心を寄せていたいと思います。

今日はちょっとしたコラムでした。
施行されてから少し経ってますが、、、汗
今日はこれくらいで!

良くわからない人はこちらをどうぞ参照してください。汗
ポジティブリスト制度

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この記事へのコメント
スポンジボブが大好きですw
Posted by 名無し at 2006年06月09日 13:21
《ポジティブリスト》どころか、《ネガティブリスト》も知りませんでした・・・。
最近でこそ、やっと”減農薬”だとかの野菜を意識的に買うようにしてますが、量をたくさん食べるため、どうしても安い方へ安い方へ・・・と、購入してました。これから、もっともっと意識するようにしなければ・・・。
Posted by ミニー at 2006年06月09日 13:44
スポンジボブの詳細がよくわかりません。笑

ミニーさん♪コメントありがとうございます!
野菜ってたくさん買おうと思うとけっこうかかりますよね。。。気持ちわかります。
特に、市場に行ったりすると、
どうしてもスーパーの値段が高くみえちゃったりしますが、
毎日市場へ行くわけにもいかないのでしかたありません。
ベジフルマイスターの勉強で、
値段以外でも食材を選べるようになりましょうね!
Posted by koji at 2006年06月09日 22:35
はじめまして、さっそくお邪魔しております。
昨日は当ブログにお越しくださいましてありがとうございます。

食に特化された、とても素晴らしい内容で展開されておりますね!感銘いたしました。

また色々と勉強させていただきますね。宜しくお願いいたします。
Posted by 直見 at 2006年06月10日 11:14
直見さん、コメントありがとうございました♪
こちらこそ、色々と勉強させていただくことがあるかと思います。
また私もお邪魔させて頂きますね。
よろしくお願い致します!
Posted by koji at 2006年06月11日 22:18
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