2006年11月25日

ボジョレーについて

vin_carte_vignoble.gifというわけで、前回はおいしいボジョレーヴィラージュヌーボーをご紹介しました。
なので、今日はその続き。
ボジョレーと名のつくワインについて勉強したいと思います。
私たちが知っているボジョレーヌーボーの姿もはっきりするはずです。

ボジョレーヌーボー、Beaujolais nouveau という名前。
ボジョレーとはフランスのワイン産地の地域の名前ですね。
フランス南東部、リヨンからもすぐ近くです。

ヌーボーが意味するものは、ずばり「新酒」。
その年に収穫されたブドウを使って、その年に出荷される、
まさにできたてのワインのことを指しています。

まぁここまではずいぶんよく知られたはなしですよね。
そして、それが飲めるのが11月の第3木曜日。
これより早く、消費・販売することは法律で禁止されているんですね。

もともとはフランスで新酒の出来を祝うだけのお祭りの要素が強かったワイン。
解禁日もとくにはありませんでした。
輸出されだしたのも1960年代後半と遅かったのですが、
世界的にどんどん人気が上がって売れるようになってくると、
各メーカーもいち早く販売するようになります。
ついにはワインとしてまだ出来上がっていないような状態でも、
出荷してしまうほどエスカレートしてしまいました。
これは大問題です。
なので、きちんと解禁日を設け、それに向けてワインを完成させるようになったんですね。

ちなみに当初は11月15日が解禁日だったようですが、
それだと15日が日曜だったりする年もあり、
日曜は必ずお休みするフランス人にとっては迷惑なおはなしだということで、
今の第3木曜日に変更されたそうです。笑

日本でボジョレーヌーボーが人気なのもこの解禁日にあるのかもしれません。
実は、日付変更線の問題で、ヌーボーが真っ先に飲める先進国なのが日本。
(ほんとならニュージーランドのほうが早いと思いますがっ!その辺はメディアの力なんでしょうね。。。)
バブルの時期にも人気を博したボジョレーヌーボーは、
そういった特別感もあったのかもしれませんね。
ワインとしては例外的に空輸でやってくる最初のヌーボーを飲むために、
成田まで足を運ぶ人もいたほどの時期もあったそうです。

さて、実際ワインとしてはどういうものなんでしょうか。
カテゴリーで言うと、実はブルゴーニュワインに入るんですね。
マコネ地域に隣接して、ブルゴーニュの南端に位置しています。
ただ、一般的にブルゴーニュとしての認識が薄い低い理由があります。

使われるブドウ品種、赤ワインはガメイという品種。
赤い果皮、白い果汁をもつこの品種。
出来上がりのワインには、紫がかった深紅色というような、
青みが強い色が特徴として現れます。
フレッシュでフルーティーな複雑な香りと、きっぱりとした酸味。
熟成には向かず、若いうちに飲みきるノド越しを楽しむワインです。

実は、このガメイという品種は、
ブルゴーニュワインの中ではワインの品質を下げる低位の品種とされています。
(一部ブルゴーニュではこのガメイの使用は禁止されていたんだとか。。。)
ワインの性格や地質の違い、このブドウ品種の違いが、
ボジョレーをブルゴーニュと認識しない理由だと考えられています。

ちなみに白ワイン用にはシャルドネも認められていますが、産量はほとんどありません。

醸造の方法にも特徴があります。
ガメイという品種を使ってその特徴を生かすための製法。
「マセラシオン・カルボニック」という醸造法です。
通常は収穫したブドウをまずプレスして潰しますが、
この製法では手摘みで収穫したブドウを潰さずに房のまま密閉ステンレスタンクに入れます。

ブドウ自身の重さで一部のブドウが潰れ、出てきた果汁で醗酵が進みます。
そして、密閉されたタンク内に炭酸ガスが充満すると、
ブドウの果皮から素晴らしい香りが抽出されます。
これがこのワインにある香りと色の特徴となるんですね。
さらに、通常の醗酵よりも短時間で終えるため、
タンニンの渋さが少なく、フレッシュな仕上がりとなります。
新酒でも十分においしく飲めるのは、この製法のおかげなんですね!

最後に、ボジョレーにある12のAOCについて。
(AOCについてはこちらの記事で!)

圧倒的に有名なのはボジョレーヌーボーですが、
ボジョレーには他にもAOCワインがあります。

一番大きいのはやはり「ボジョレー」。
次には、ボジョレーよりも品質の高い、「ボジョレー・ヴィラージュ」
そして、10のクリュ、特定ブドウ栽培地域から作られる「クリュ・デュ・ボジョレー」。
クリュには、「ブルイイ、シェナス、シルーブル、コート・ド・ブルイイ、フルーリ、ジュリエナス、モルゴン、ムーラン・ナ・ヴァン、レニエ、サン・タムール」があります。

クリュで作られるボジョレーは、ヌーボーとちがって数年熟成して、
その真価が発揮できるといわれています。
普通のボジョレーよりもやはり高貴なワインなんですね。
味わいも、より深くボディのある味わい。
醗酵も長めにされるので、タンニンも他のボジョレーよりは多く含みます。

全体としてはボジョレー、ボジョレー・ヴィラージュで作られる、
ボジョレーヌーボー、ボジョレー・ヴィラージュヌーボーが、
ボジョレーワイン総生産量の約40%を占めるそうです。

ちょっと分かりづらいかもしれません。
ボジョレーについて非常に詳しいHPを発見したので、そちらをご紹介。
BEAUJOLAIS

こうやって見ると、ボジョレーヌーボーだけで満足しよう、
というのが甘かったように思います。笑
ボジョレーには他にも色んなワインがあるんですね。
ある意味、メディアの力がすごいことも感じました。
しかし、今あるボジョレーヌーボー人気も、
生産者たちの努力や、流通の整備の結果です。
村や町、地域のお祭りだったものが、
その努力の結果で世界中のお祭りになったと思うと、
これはすごいことだなぁと思いました。

またおいしいボジョレーワインに出会いたいと思います。
今日は久々に長くなりましたが、これくらいで♪
posted by koji at 13:22| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | お酒のお話 ワイン集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ボジョレーって色々な種類があったんですね・・
メディアの力は強い分、情報が偏ったりすると大変ですね。
ワインは一度開けたら一本飲み干さないとおいしくなくなる気がするのでめったに飲めません(涙
おいしいワイン飲みたい〜(笑)





Posted by dance at 2006年11月27日 18:39
danceさん、コメントありがとうございます!
色々あるんですよ〜。ワインはほんとに世界中で色々あるので大変です。
確かに日持ちしませんもんね。
中の空気を抜く保存用のキャップを使っても数日。。。
頑張って飲むしかありません。笑
Posted by koji at 2006年11月27日 23:16
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。