2005年10月13日

ワインの歴史 そのC

忘れたころにやってくる。ワインの歴史のおはなし。笑
確か前回(ワインの歴史そのB)では教会とワインのお話までしたかと。
中世からその後についてもお話したいと思います。

話はルイ6世のころまで少し戻ります。
ワインのお話とはだいぶん遠くなってしまいますが、
このころに起こった出来事が、
のちの、フランスとイギリスの間で起こった百年戦争の遠因になっているのだとか。

その出来事は、フランス南西部の大西洋に面した地域、アキテーヌ地域の英国領への合併です。

その頃のフランス王朝、カペー王朝の5代目の王だったルイ6世は、
領土を拡大するために、
息子のルイ7世とアキテーヌ地域を相続していたエレアノールとを政略結婚させました。
しかし、エレアノールは数々のスキャンダルを起こして結局二人は離婚します。

そこからが大変。
離婚後すぐにエレアノールはアンジュー伯アンリと結婚。
アンリとルイは親戚筋だったのですが、
その後アンリは、母方の血縁関係から、
プランタジュネット朝初代、イギリス・イングランド王ヘンリー2世として即位してしまいました!

何が大変なのかというと、
イギリス王のヘンリー2世の奥さん、
エレアノールが持つのは元々フランス領だったアキテーヌ地域。
そのままじゃまずいということで、エレアノールのもつ持参金と共に、
アキテーヌ地域はイギリス領になってしまいます。

さあようやくここでワインのお話。
アキテーヌ地域の首都は実はボルドーなんです!
ボルドーワインは一時、イギリスが原産国になっていたんですね。

それまで、エールとイベリア半島の強烈なワインしかしらなかったイギリス人にとって、
「自国産」ボルドーの味わいは甘美なものだったと思います。
「明るく澄みきった」を意味する「clairet(クレーレ)」と言う言葉は、
イギリスにも伝わって、当時フランスから大量にイングランドに運ばれた、赤い色のボルドーワインを意味する「claret(クラレット)」という言葉になりました。
この言葉は今でも生き残っていて、
ボルドーだけではなく、赤ワイン全般を指す言葉になっています。

1453年にボルドーが陥落されるまで、百年以上続いた戦争。
今ではフランスワインの代表までになっているボルドーワインが、
一時イギリスのものだったというのはなんとも不思議。

この中世のころにはワインはなにかあるたびに飲まれる習慣がありました。
旅立ちのときには「あぶみのワイン」
結婚式の夜には「おやすみのワイン」
洗礼のときには「司祭のワイン」など。
他にも「夜更かしのワイン」や「死罪の宣告を受けたワイン」・・・。
まぁなんかあったらワインを飲め!という習慣なんでしょうか。笑

こうしたワインはほとんど白ワインは飲まれず、
「朱色のワイン」や「薄い赤色のワイン」だったそうです。
ロゼなんでしょうか。。。よくわかりません。笑

そのまま飲むというわけではなく、
ペルノー(薬草などのリキュール)やアニスを混ぜて、ハチミツで甘味をつけたり、
香辛料を混ぜ込んだりもしたそうです。
生のままではなく、水で割って飲みます。
冬には特に温めていたらしく、
中には、火で真っ赤に焼いたナイフの刀身を付けて温めるなんてこともあったそう。
ちょっと儀式的ですね。

歴史の授業みたいです。。。さらーっと流して読んでもらったほうが。笑
当時の王朝や政略結婚なんかは、同時に様々な文化の交流をもたらします。
ワインもその一つだったんですね。

今日はこのあたりで止めておこうと思います。


グルメランキングです。
posted by koji at 14:10| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | お酒のお話 ワイン集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
前半は>数々のスキャンダルを起こして…だなんて
まるでお昼の連ドラ・ドロドロの世界?と想像してしまいました(笑)
でもそんなドロドロ劇(勝手に決め付けました)がワインの歴史に一役買っているとは!

>他にも「夜更かしのワイン」や「死罪の宣告を受けたワイン」・・・。

赤ワインの色が別のものに見えてきそうです…
Posted by えり子 at 2005年10月14日 20:24
えりこさんのブログにコメントしておいて、
自分のブログにコメント頂いたお返事をしてませんでした。汗

スキャンダルと言えば確かに昼ドラっぽいです。笑
実際は、戦争での作戦の邪魔をしたりわがままを言ったりだとか、そういうんだそうです。
何かに理由をつけてただ飲みたかったんじゃないのかなと個人的には思うんですが、、、笑
Posted by koji at 2005年10月16日 00:04
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